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権力闘争

民主党の党首戦が盛んに報道されています。

報道の仕方にやや疑問。

この前の日曜日の新聞でも著名な政治学者が

「政治家は権力闘争が好きである」

と書いていた。

なんかおかしくないですか。

好きとかそういうことじゃなくて、それは仕事の一部だろ。

政治家は「これこそがいい政策だ」と確信をもっていて、

それを実現するために選挙民に訴え、

権力闘争を通じて力を得て、

それを実現しようとする。

これが仕事じゃないのか。

だから、権力欲がない政治家というのはそもそも信用できない。

権力欲がない政治家というのは要するにやりたいことがない政治家ってことだ。

自民党政権末期の首相たちはみんなそんな感じだった。

いまの社会をなんとかしようという気概なんかない。

だから簡単に首相の座を投げ出す。

民主党の鳩山がなんか素人っぽかったのも、

権力闘争のにおいがしなかったからではないだろうか。

それ故に

民主党は素人の集まりという印象を選挙民は強く抱いていた。

いま、マスコミは民主党内での権力闘争ということをさんざん報道してるけど、

それによって民主党を批判しているつもりだったら大笑い。

それで民主党は大変得をしている。

だって、

党内で権力闘争を行える

一人前の政党だということをマスコミに宣伝してもらっているわけだから。

これで一番損しているのは

当然

自民党ですね。

党内権力闘争というお株をもっていかれた。

よく言われることですが、

これまでの日本の政党というのは

あまりイデオロギーと結びついていませんでした。

たとえば、かつてのイギリスの保守党と労働党だったら、

それぞれに強力なイデオロギーがあって、

それにもとづいて政策を打つ、

支持者もそのイデオロギーに基づいて投票するという感じ。

でも、五五年体制の中でずっと政権の座にあった自民党の場合、

けっこういろんなイデオロギーが混在していて(たとえば、自民党を保守政党と言うのは相当無理がある)

そんななかで選挙民は是々非々で政策を選んできた。

民主党はどうなんでしょうね。寄せ集めと言われるけど。

いずれにせよ、

イデオロギーではなくて、

政策について是々非々で投票できるというのは悪いことではないと思います。

党首戦を通じて、民主党内の政策についての見解の一致・不一致がもっと明確になっていくなら、これはいいことではないでしょうか。